不思議な動物マレーバク
動物園のマレーバクです。ひっそりとした場所にいました。動きがゆっくりでのっそりという感じです。バクは夢を喰べるといわれていると子供たちに話すとびっくりしていました。白と黒の体色が印象的な動物です。
マレーバク - 奇蹄目(ウマ目)バク科の動物で、Malayan Tapir、学名Tapirus indicusです。ビルマ南部、タイ、マレー半島、スマトラ島に住んでいます。焼き畑農業などで住処とする森林が減り、生息数が減少していますが、畑を荒らすことで捕獲もされています。トラやヒョウが天敵で、白と黒の模様は目立つように思えますが、バクは夜行性で月明かりの中では体の輪郭がわかりにくく見つけにくいといわれています。野性では900頭ほどしかいません。バクの中でもマレーバクは体の長さは250cm、体重340kgにもなるもっとも大型のバクで、繁殖期は特にありません。妊娠期間はおよそ13ヶ月。1頭の子を産みます。赤ちゃんは白い模様が瓜のように見えるのでウリぼうとも呼ばれますが、模様は5ヶ月ほどで無くなります。水辺の草や、水草、木の葉、果実などを食べる草食性で、水中で過ごす時間が長く、泳ぎも上手です。そのため驚いたりすると川に逃げ込みます。上唇と鼻が長く伸びて、ゾウのように自由に動き、この鼻で木の葉や草をむしりとって食べています。また前足のひづめは4本、後ろ足のひづめは3本と前後でひづめの数が違います。