雛人形のお手入れを怠ると
雛人形の修理の持ち込みがありました。
ひな人形の殿様の顔です。
髪の毛の生え際がごっそりはげています。
これは、どうしたことでしょう?
入れてあった箱をよくよくみると・・・・・・。
小さい黒いものがたくさん隅のほうにあります。
これは、ゴキブリの糞です。
そうです。
ゴキブリに侵入されて、食べられたのですね。生え際の糊か顔料に引き寄せられたのでしょう。
この場合は、顔の取り替えで対処させていただきました。このようなことにならないよう、保管にはじゅうぶん気をつけ、雛人形用の防虫剤を検討してみのも良いと思います(→雛人形にはどんな防虫剤を使うのが良いか)。
衣装に虫がきて、食べられて穴があいたと言うのは皆さんよく言われますが、顔を食べてしまうと言うのもあるんです。
あとは、ねずみにも顔をかじられたりすることもあります。
湿気も天敵です。
お風呂場近くの押入れや棚、洗面台が近くにあるところなどがそうです。湿気はしみの原因になります。
押入れにしまうにしても上の段にしまうなどの工夫があればいっそう人形にはいいです。
誰もしてないようですが10月の天気のいい日に風通しをするともっといいです。
箱の中の空気が澱んだままだとやはりしみの原因になります。
で、おそらくこう書いたら問い合わせがあると思いますので先に書いときます。
当店で販売した商品に関してのみ、きちんとした対処が出来ます。
そういった対処がきちんとできるところから入れてますので大丈夫です。
がそうでない場合は部品の調達が出来なかったり、修理を取引先に依頼しても、他社製品といって受けてもらえないのです。
ほとんどの場合、部品の取り替えという方法がとられますのでその部品がないとどうしようもないというのをご理解ください。
また、買い換えたほうがはやいものもおおいです。
使える部品を再利用するため丁寧に分解して、新たに使えない部品を取り替えてまた組み立てるということになりますと新しいものを一から造るより、ずっと手がかかリます。
以前、どこかで人形の修理専門でおこなっているとこのサイトへのリンクを目撃したことがありますので、どうにもお困りの方はそういったところにも足を運んでみてはいかがでしょう?
入荷・販売開始情報はfacebookとtwitterでお知らせします。
雛人形に害を与える虫たちや雛人形に使用する防虫剤は、雛人形をしまう時の防虫剤についてを参考にしてみてください。
雛人形は日本の文化です - 3月3日は女の子のひな祭り(桃の節句)で、お子様の成長を喜ぶお祝い事として日本の五節供のうちのひとつとされます。とりわけ赤ちゃんが生まれてから、最初に迎える節句を初節句といい、盛大にお祝いします。雛祭りは、緋毛氈等で区切って神聖な場所を作り、そこに雛人形を飾ってお供え物をし、女の子の邪気を払って健やかに成長してほしいと願い事をする家庭で行う小さなお祭りです。また、男の子の端午の節句には五月人形や鯉のぼりを飾ります。