雛人形の飾り方
雛人形の飾り方を説明します。
といっても、普通は商品ご購入のさいに箱の中に入っています。
無くされた方のために飾り方の本をそのままスキャンしましたのでそれを載せます。
それぞれの写真をクリックすると拡大写真が出てきます。
重いので、モデムの人はつらいかも。
七段飾りです。
近頃、めっきりご購入される人は減りましたが、やはりおひな様の醍醐味?はこれでしょう。(意味不明w)
それではそれぞれの並べ方に行きましょう。 っと、その前にスチールの段を組み立てなくてはなりません。
次に毛氈を段に張りましょう。 しまっていた毛氈は皺になっているので、できればスチームで無いアイロンを(なんて呼ぶのかわかりません)かけて皺を伸ばします。
汚れている毛氈は、これはしまう前にやるべきことですが掃除機(できれば先端にくるくる回るブラシがついているもので絨毯コースを選択)で、きれいにほこりをとりましょう。それでも黒ずんでいるようなら固く絞った雑巾でごしごしやってみてください。ただし、毛氈は濡れると色が出ますのでご注意を。ですので洗濯機は厳禁です。
日に当たるとみすぼらしい色になりますのでその時は買い換えましょう。お店によって違うと思いますが、お手頃なのは標準サイズ(これも地域によってまちまちですが)で三千円前後です。近くの人形屋さんが百貨店に行ってみてください。いいものだと数万円というのもあります。
話しを飾り方に戻します。毛氈は下のほうから順に張ります。この時毛氈をスチール段にとめるピンが無くなったと言われる方が多いので、しまうときには使わない封筒にまとめて入れてスチール段の箱の中に一緒に入れておきましょう。なくなった場合は、別に専用のものを使わなくても(実はひな人形用のピンなんてものは聞いたことがありません)文具屋さんに売っているクリップで普通のスチール段はいけるはずです。欲を言えば、ふだん使っているクリップは2cmくらいの小さいものなので4cmくらいの大きさの物があれば作業しやすいです。文房具屋さんにあるはずです。
一番下の右→左、1つ上にあがって左→右と交互に張っていくとすると毛氈が歪みにくいです。あと、左右とめるときにしっかりと伸ばして張ることです。こうすればきれいに見えます。
毛氈が張れたら上から順に人形やら嫁入り道具を飾ります。一番上の奥が屏風です。
次に親王です。いわゆる、お殿様おひめ様です。普通は向かって右におひめ様、左にお殿様です。
昔は、左右反対に置いていたみたいです。昭和のはじめに天皇さまと皇后さまが並ばれるのと同じにしましょうと東京の人形協会が決めたことなので、やはりルールにしたがって置きましょう。まあ、どちらにおいてもいけないという事は無いのですが・・。
その左右に雪洞(ぼんぼり)を置きます。雪洞のかさには前後ろがあります。置いた時に柄が前にくるよう調整してみてください。
同じ段の人形の手前に三宝(上にとっくりを置いて花をさします)を置きます。三宝は真中に置きます。
ひとつ下の段には三人官女と丸餅を置きます。官女はお殿様・お姫さまの身の回りの世話をする人で順番は向かって右からおかおに眉毛があって口を閉じているひと。(この人は立っています)これは口数の少ない(よく働く)未婚の若い人を意味します。
真中は眉毛の無い口にお歯黒をして座っている人。この人はすでに結婚していて諸事情のよくわかった人を意味するそうです。
向かって左は口を開けていて、眉毛があり、立っている人。この人は未婚(つまり若い)で、よくしゃべる(働くことよりおしゃべりをする)人を意味するそうです。
昔は無言実行が良しとされていましたのでこのような表現になったのでしょう。今は有言実行がいいとされているようなのでこの並びも考え直したほうがいいかもしれません。(笑)
で、それぞれの間に丸餅(高杯)を置きます。
次の段には五人囃子を並べます。
向かって右から謡(うたいと読みます)。口を大きく開けて座っている人です。閉じた扇を持ちます。
次には笛。口をとんがらせて笛を持ちます。
次は小鼓。椅子に座って右手のひらを上に向けている人です。左手につづみの紐をかけて持たせます。
次に大鼓。右手のひらが横向きの椅子に座った人です。左手につづみの紐を持たせます。
最後に太鼓。座って口をへの字にしている人です。ばちを左右の手にもたせて前に太鼓を置きます。
下の段に移りまして、両端から随身、膳揃い、菱餅の順に置いていきます。おじいさん(左大臣)は向かって右、もう一方の右大臣は向かって左に置きます。この人達は親王の警護をする人です。右大臣はちからを意味し、左大臣は知恵を意味するそうです。
その下の段には向かって右端には桜(花が沢山ついているほう)、左端には橘(みかんみたいなのがついているほう)を置きます。
その間に仕丁を置きます。
下2段は、お道具類を並べます。向かって右から茶道具、火鉢、衣裳袋(種類によってあるものとないものがあります)、針立て、鏡台、長持、箪笥の順です。
一番下は御所車、重箱、籠です。
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雛人形は日本の文化です - 3月3日は女の子のひな祭り(桃の節句)で、お子様の成長を喜ぶお祝い事として日本の五節供のうちのひとつとされます。とりわけ赤ちゃんが生まれてから、最初に迎える節句を初節句といい、盛大にお祝いします。雛祭りは、緋毛氈等で区切って神聖な場所を作り、そこに雛人形を飾ってお供え物をし、女の子の邪気を払って健やかに成長してほしいと願い事をする家庭で行う小さなお祭りです。また、男の子の端午の節句には五月人形や鯉のぼりを飾ります。