お姫様の袖 ひな人形のここで価格の差ができる~雛人形の選び方
おひめ様の着付けについて見てみましょう。
おひな様を見る時には好みの柄も大切ですが衣装の仕立で値段が変わってきます。
仕立といってもわかりやすいのは、十二単の文字通り十二枚の重ね着を身につけているもの。
豪華で高そうに見えますが実際はそのほかの要因で値段が上下することが多いのです。
では、どこを見るかというとまずは袖口を見ます。
ひな人形の見方その1で説明した袖の裏から見るというのはおひな様でも大変重要です。
しかし、おひめ様の場合、袖裏は割合よくチェックされるところなのできちんとしてある物がおおいです。
こちらを見てください。
十二単です。
十二枚の重ね着は豪華そのものです。
でこのどこを見るかというと袖口の外のピンク色から中の黄色に配色が変わっているところの折り目を見ます。
いろんな色の生地を折って袖口を作っているのがわかりますか?
さて、こちらを見てみましょう。
枚数は少ないものの重ね着それぞれにオレンジ色の裏地がつけてあるのがわかると思います。
あとは、袖の形というか流れです。縫いあわせが端っこでなしに下側の中央付近で袖の生地を合わせているのがわかります。
こうするとなんだか膨らんだような形になっていますよね。
これは、きれいなピンク色の裏地がきれいに見える幅が揃って仕立ててあります。
袖口の色も濃い色から薄い色へとうまく配色してます。
袖の合わせ目もきちんと隅にされていて袖の流れがきれいに出ています。
裏地がない?!
と思ってよく見ると表地と同色の生地で裏を造っています。
写真をよく見ないとわからないかもしれませんが。
でも、これは袖の流れが他のと違っています。
これは、わざとこのように上の中央が膨らむように生地の形・長さを調節して造っているのだそうです。
なんでも手を前に折り曲げた時にうまく膨らむようにするのに技術がいるそうでそれだけ手がかかるのだそうです。
この2つは仕立てに自信のあるメーカーのおひな様のものです。
それぞれの重ねにオレンジ色の裏地を丁寧に縫いつけてあります。
袖口の流れもきれいにできています。
実際に持った時にはっきりとわかるのですが写真でしかお見せできないのが残念です。
持った感じはすごくしっかりしていて型崩れしにくいっていう印象を受けます。
重さは比較対象にならないのであしからず。
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雛人形は日本の文化です - 3月3日は女の子のひな祭り(桃の節句)で、お子様の成長を喜ぶお祝い事として日本の五節供のうちのひとつとされます。とりわけ赤ちゃんが生まれてから、最初に迎える節句を初節句といい、盛大にお祝いします。雛祭りは、緋毛氈等で区切って神聖な場所を作り、そこに雛人形を飾ってお供え物をし、女の子の邪気を払って健やかに成長してほしいと願い事をする家庭で行う小さなお祭りです。また、男の子の端午の節句には五月人形や鯉のぼりを飾ります。