大鎧の飾り方
五月人形の中でも代表的な大鎧の組み立て飾り方の説明をします。
各部の名称がわかると説明しやすいので、書いときます。
- 鍬形(くわがた)
- 竜頭(りゅうず)
- 吹き返し(ふきかえし)
- 面頬(めんぽお)
- 忍びの緒(しのびのお)
- 袖(向かって右が弓手(ゆんで)の袖、左が馬手(めて)の袖)
- 胴(どう)
- 帯(おび)
- 籠手(こて)
- 草摺(くさずり)
- 鎧櫃(よろいひつ)
- 佩楯(はいたて)
- 臑当(すねあて)
- 毛履(けぐつ)
兜の組み立て方は別の機会にするとして、とりあえず部品を全部出しましょう。
この時、金色の部分をなるべく触らないようにして、もしくは手袋着用が望ましいです。
しかし、小さいお子さんと一緒に飾るときにはそんな事いってられないと思いますのでメーカーさんもなにか錆びにくい素材を使うよう改善すればいいんでしょうね。提案してみます。
全部出したら、袋やら、包んであった布、紙をしまってください。
どこに飾るか決めていますか? さあ、飾り付けです。
最初は飾る場所に、鎧櫃を置いてください。
飾り金具が四角にあるものとまったくないものはどっちが前でも結構ですが、片側だけに金具があるものが在ります。金具のついたほうを前にして置きましょう。鎧櫃の蓋にも片側だけ飾り金具がついているものがありますので注意してください。
雄山の鎧櫃の蓋には黒い紙が巻いてありますが、これは破れてくるまでそのまま巻いておいたほうが傷防止の役割を果たしますのでそのままにしましょう。
次に佩楯をつけます。
櫃の蓋を少し開けて佩楯の帯を蓋にかませます。裏はのっぺらりんとしていますので裏表間違える人はいないはずです。櫃の正面がわに取り付けてください。
次は鎧の胴体を櫃の上に置きます。
帯が結んであり、胸に相当するところに鳩尾の板(きゅうびのいた)と栴檀の板(せんだんのいた)というぺらんぺらんのものがぶら下がっているはずです。その側が正面です。
心棒に出っ張りがありますが、それは面頬の支えになりますので、正面に向けてください。櫃の真中より少し前よりにおいたほうが、全体的にかっこよく見えます。では、面頬を取り付けましょう。
といっても髭のあるほうを前に向けて心棒に引っ掛けるだけですが、面頬についている紐をすこし短くするために結び目のこぶの位置を調整してください。
およそ面頬の鼻のすこしうえに心棒の出っ張りがくるくらいがちょうどいいかと思いますが、好みによりかっこいいと思われる位置にしてください。
でもって、用意した兜をかぶせましょう。兜の組み立て方を参考にしてください。
お腹を突き出しているのは、かっこ悪いので、ひっこめてください。袖や籠手の位置で姿勢が良く見えたりもしますし、悪くも見えます。いろいろ試してください。
最後に毛履、臑当を前に並べて完成です。
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五月人形は日本の文化です - 日本では季節の変わり目の祝祭日のことを節日といい、お供え物をしたり行事を行って祝ってきたという歴史があります。この節日の供え物『節供』という言葉が、節日そのものを指すようになって『節句』という言葉になったともいわれています。その五節供のうちのひとつ端午の節句は、男の子の節供として内には五月人形を飾り、外には鯉のぼりや五月幟をたて、お子様の成長を喜ぶお祝いの行事として生活に定着しています。とりわけお子様がはじめて迎える節句を初節句といい盛大にお祝いします。また、女の子の初節句は、雛人形を飾ってお祝いします。