五月人形の選び方
女の子の楽しみとして雛祭りがあるように、男の子の楽しみとして端午の節句があります。 雛人形と五月人形という違いはありますが、鎧兜を見ると、男というのはいくつになっても心踊るものです。 女性から見るとまったく興味の対象外であろう五月人形も男の子から見るとやっぱり好きになるものです。 「自分が小さい頃は、太刀を抜いて楽しんだものだ。」というお父さんもいます。 楽しく有意義に男の子にとって楽しい思い出に残るようにするにはどうしたら良いのでしょう? 端午の節句は男の子の節句ですので、綺麗な、かわいい五月人形と探すのはちょっとまった!男の子の喜ぶ五月人形の選び方、子育て中のわたくしからアドバイスします。
五月人形の選び方のコツ
男の子は
「強そう」
とか
「かっこいい」
ものに
憧れます。(ぉ
「かわいい男の子」よりも、「かっこいい男の子」と言われたい気持ちがわかりますか?ですので、一番かっこいい、強そうな五月人形を選んであげましょう!
そして、もう一つ。我が家に男の子(跡取り)が誕生しました。将来、その子の晴れ舞台(初陣)にはこの鎧を着せます。と、お披露目もかねて外に飾ったのが五月人形の始まりです。
我が子は
大将になって欲しい
と願うようならぜひに、大将の鎧を選びましょう!!!どんなものが大将の鎧なのかというのは・・・・・・・・・、こちら。
子供ならどんな五月人形が気に入るか、幼稚園くらいの子供達に聞いてみました。
「どんなのが良い?」
「大きいほうが良い(爆)」
とのこと(笑。どこまで、将来思うであろう我が子の意見を聞いてあげれるか難しいところです。さらにどれが良いか聞いたときの答えはこちらを参考にしてください。
五月人形の大きさは、将来わかるようになってからの子供の満足。仕立は親(祖父母)の満足といったところです。ちなみに五月人形の飾り台と屏風は、子供達、感心ありません。(弓太刀は非常に興味有り!)飾り台と屏風は買う人の完全な自己満足です。周り(飾り台や屏風)にこだわらず中身(兜や鎧)を選んで、(必要なら)それを引き立てる周りを選びましょう。飾り台が良いから・・屏風が気に入った・・・というのも良いかもしれませんが(カタログで選ぶ人はほとんどがこれ)、五月人形本体(鎧や兜)が一番大事ではないですか?ちなみにガラスケースに入った五月人形はまったく興味を示しません。子供に好かれない、お母さんのための五月人形をお探しであれば、ケース入りですね!
では、具体的にいきます。
いろんな工房(会社)で、五月人形は作られています。実は○○作大鎧とは○○という難しい顔で写真に写っているその人(だけ)が造っているわけではありません。(「いいたい放題」参照)もちろんその工房では鎧兜しか造りません。弓太刀や屏風などはまったく違う会社で造っているものを売る立場の人が組み合わせて並べているのです。
すぐに話がそれますが、沢山ある五月人形の工房のどれを選ぶのがいいのでしょうか?
作名(工房)の違いは、それぞれの
工房がもつ技術の違い
です。五月人形本体のかっこよさ、上品さに必ず出てきます。比較すればすぐにわかります。お店に行って実際に見るのであれば、迷った五月人形を並べて見比べてください。
カタログではどれも同じに見える
五月人形も、実際に目で見れば違って見えます。手間を掛けただけ、良い材料を使っただけ、その五月人形がよく見えるはずです。同じ作名(ブランド)でも、その仕立ての違いで値段は様々にかわります。はっきり言ってしまえば五月人形の値段とはどのくらい手間を掛けて造ったかなのです。どこを見ればわかりにくいそれがわかるのか順を追って説明していきます。
五月人形の仕立てでどのくらい良いものか判断するのには、まず裏を見ます。(H16.3.20訂正)・・・と思っていましたが、やっぱり、最初は
正面
ですね。その五月人形自身がもつ強さや、かっこよさを見てとれるものがあれば、それは、お気に入りのものとなるでしょう。仕立のよさやセンスは目にみてわかるほどでなければ意味が半減すると思います。でもそれで、ぴんとくるものがなかったり、どちらか迷ったりした場合、裏を見て(裏以外にも細かいところを見るて)仕立を比べましょう。
なぜ、普段は見ることのない裏を見るのかわかります?おそらく、最も手をかけて作られた最高級のものといえば、・・・当時の本物になってくるでしょう。命を守るための本物は、やはりそれなりの技があり、手間を惜しまず作られています。そのミニチュアである節句用の鎧兜は本物と比べて、どれだけ見えないところ、わからないところ、その手間を省いているかで値段が変わってくるんです。当然、作り込み方が本物に近ければ近いほど手を掛けているといえます。
まあ、こんなもの(節句飾り)見た目だけだからあればいい・・という方はケース飾りが最適です。ケース飾りは最近はケースに固定されていて自分の手で飾り付けをしなくても良いように出来ています。ですのでダンボール箱から出せば完成です。そして、触ることが(でき)ないため、素材の良し悪しを気にすることなく、コスト競争に負けないよう造ってありますので、とてもお求めやすいお手頃な値段のはずです。
そうでなく、我が子と一緒に楽しみながら思い出作りをし、子供の自慢になるようなかっこいい五月人形をお探しであればどうぞ先に進んで予備知識を身に着けてから、いろんな五月人形を見比べて選んでください。将来の子供の笑顔を想像しながら楽しんで選びましょう。
「僕の五月人形はかっこいい。」そんな言葉が、将来聞けたらいいですね。
五月人形の選び方
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五月人形は日本の文化です - 日本では季節の変わり目の祝祭日のことを節日といい、お供え物をしたり行事を行って祝ってきたという歴史があります。この節日の供え物『節供』という言葉が、節日そのものを指すようになって『節句』という言葉になったともいわれています。その五節供のうちのひとつ端午の節句は、男の子の節供として内には五月人形を飾り、外には鯉のぼりや五月幟をたて、お子様の成長を喜ぶお祝いの行事として生活に定着しています。とりわけお子様がはじめて迎える節句を初節句といい盛大にお祝いします。また、女の子の初節句は、雛人形を飾ってお祝いします。